2026年 あきる野・檜原まちゼミ
今年は、私が行っている「身体均整法」(略して「均整法」または「均整」)の説明講座を行います。
きっかけは昨年のまちゼミ参加者の何気ない一言。
『わたし、「田中均整院」は「たなか ひとし 整体院」だと思ってました。でも、「整体」の「体」がないし‥。「キンセイイン」だったんですね!』と。
私は〝なるほど~〟とは思ったものの、笑い話のように他のお客さま、もう何年も通っていただいている方に「こんなことがあったんですよ」と話したんです。
すると、『わたしも初めはそうだと思っていたのよ』と‥。
愕然としました。
そうか、私は自分の〝説明責任〟を果たしてこなかったんだ‥。
開業して26年。今更ながら、「均整法」を自分の言葉で分かりやすく説明してみようと思います。
また、それをヒントに、ご自身でできる体のメンテナンス法もご紹介しようと思っています。
どうぞ、お気軽にご参加ください。
私が行っている手技は「身体均整法」と言い(ちょっと長いので「均整法」とか「均整」と言ったり書いたりすることが多いです)、学んだ学校は『東都リハビリテーション学院 姿勢保健均整学科』(現在この学科は無いようです)というところです。当時、「手技」の学校としては、唯一の学校法人でした。「社会的信用」という点でこの学校を選びました。月曜日から金曜日までの授業で、2年間のカリキュラム。この辺りも民間資格の手技の学校としては例外的でした。
民間資格の手技って、カリキュラムがバラバラです。極端な場合、1~2週間の研修で「整体師」とか「セラピスト」を名乗る場合もあります。この辺りに、この業界の〝分かりにくさ〟〝危うさ〟があります。
近年では「国家資格を持っていない者(民間資格)の整体は危険」「国家資格を持つ者の整体を受けよう」というような文言を多く見かけます。上記のような問題点があるからです。しかしながら、それだけではないようにも見て取れます。まさに「ネガティブキャンペーン」だと感じ、危機感を強めています。
そもそも、「整体」には国家資格がないのです。
上記のような表現を使われるのは主に柔道整復師の方が多いようです。小泉政権下での「構造改革」以降、彼らの置かれている状況は激変したようです。簡単に言うと「競争激化」と「保険適用の適正化施策」。それが「ネガティブキャンペーン」の背景かと、個人的には考えています。
構造改革によって〝養成学校〟が乱立し、柔道整復師の国家試験受験者数は、構造改革以前の3~4倍に増えたのです。競争が激しくなるわけです。どこの駅前にも「整骨院」の看板が見られるようになった印象です。患者の奪い合い・価格競争・広告依存が進行しました。
それらがもしも、もしもですが‥、健康保険を不正利用していたとしたら‥。健康保険の財源はよりひっ迫します。事実、柔整療養費の不正請求が社会問題化しました。打開策の一つとして、監査の強化や制度改定などが行われました。
具体例の一つとして、利用者には「〇月〇日、この整骨院で健康保険を使いましたか?」という通知が届きます。しかし一部の整骨院では利用者さんに『自分で書かずに、院に持ってきてくださいね。私が代わりに書いてあげます。』とアナウンスしていると聞きます。何を意味していると思いますか?
「健康保険」の適用は「急性・亜急性の外傷」に限られます。慢性痛、つまり肩こり・慢性腰痛・疲労性の痛みなどへの保険適用は法律に違反します。厚生労働省も繰り返し、通知によって「慢性痛への保険適用は不可」と明記しています。
それらの背景から、保険依存型の院は経営が悪化。整体やリラクゼーション分野(自費施術)への展開をしてきたのです。そこで、「差別化」の一つとして〝国家資格云々〟が始まったとみています。
くどいようですが、整体には国家資格がありません。利用者に誤解を与え、自分たちに利となるような、不十分な文言での宣伝には辟易しています。もちろん、1~2週間の研修しか受けていない「整体師」「セラピスト」を生み出す企業・団体にも問題があります。法整備の遅れや、まとまることが出来ない業界団体‥。
だからこそ、ほんの少しでも、自分の周りの方々にだけでも、ちゃんと説明をしなくてはいけないと思い始めています。
「柔道整復師」という国家資格は、「柔道整復術」という〝外傷の治療〟に限定された医療類似行為の専門家としての国家資格です。ここで言う外傷とは、具体的には捻挫・打撲・挫傷(肉離れなど)・骨折・脱臼の応急処置(整復・固定)など。つまり、「骨盤調整」や「猫背調整」などの姿勢改善サービスについては、柔道整復師の本来の業務(外傷処置)とは異なる目的の行為となり、法律の趣旨から外れ、国家資格の法的役割からは外れます。
もちろん、「やってはいけない行為」というわけではありません。資格とは別の分野だ、ということです。
彼らは、国家資格受験のために一所懸命に勉強したことでしょう。だから、「私はしっかり体の勉強をした」と言うのは充分に分かります。「1週間程度の研修しかしていない者の行為なんかに負けていないぞ!」という気概も痛いほど分かります。それに、手で骨折部位を探し、どう折れているかを判断し、手術ではなく、メスを使わずに、手でそれを整復するなんて凄い技術だと尊敬しています。事実、自分の娘が骨折した際には、整形外科ではなく、ベテランの『接骨院』の先生に整復していただきました。メスが入るよりも、柔道整復術による「ほねつぎ」の方が「予後」が良いと思うからです。
その分野では競おうなんて全く思っていません(そもそも私が骨折への施術をしたら違法行為になります)。この分野に関してはリスペクトしかありません。
しかし、姿勢改善分野や筋膜等への施術・体の相関関係を応用した施術においては話が違います。「国家資格が云々」という範囲ではないということです。事実、「国家資格云々」との文言をチラシやHPに載せていらっしゃる方が、「(柔道整復術以外の)何々の技法を使って」とか「(柔道整復術以外の)なになにを習得」なんてことも書いていたりします。その方(店)は「柔道整復術」だけで腰痛等に対応していない、ということではないでしょうか。その「何々」や「なになに」は、日本においては「民間資格」の技術なんです。
28年以上均整法を学んできた中で、たとえ民間資格の手技者といえど、高いレベルの知識と技能を持つ方々に出会ってきました。その方々を見て、単純に『この世界、「腕」の勝負だ』と思ってきました。『語る必要はない』と思っていました。
しかし、声高に、十把一絡げに、『あいつら「危ない」』みたいに言われるのは心外です。黙することは認めること、となってはいけないと思うのです。だからこそ、私も自分を・均整法を語ろうと思い始めました。宣伝のために他人の事をとやかく言うのではなく、それぞれが自分のやっていることを誠実に説明して、そのうえで選んでいただければ良いと思っています。
本来は、「語る」より「磨け」。もっと精進します。
均整法では、お一人お一人の姿勢(重心や支点・緊張部位や弛緩部位など)や動き(可動域やら可動を止める・制限する部分など)を見極めて、そのお体や状態に合わせた施術を組み立てて行います。いわば「オーダーメイドで服を仕立てる」ような感じです。その例えを使うなら、姿勢や動きを見たりすることは「採寸する」ことにあたります。採寸せずに服を作れないのと同じで、毎日毎日、お客さまのお体に触れる前に必ず姿勢や動きをチェックしています。
この講座では、私が「姿勢」をどう見ているのか、を簡単に説明した上で、ほんの少しだけ実技をお見せしようと思っています。
「姿勢」と「健康」
姿勢を見る視点として「重心や支点・緊張部位や弛緩部位など」と書きました。いわゆる「悪い姿勢」は、緊張しているところと緩んでいるところの偏りが大きかったり、その状態が固定化してしまって、動きがなくなった状態とも言えます。
この時、自分の体の重みで圧迫されたり、負担が一部分にかかってしまいます。イラストの首にご注目ください。頭の重さは5~6kgあるといわれています。この姿勢では、頭の重さを首だけで支えることになります。首の骨格や筋肉・靭帯、神経・血管、血流…等々に負担がかかり、抑制・抑圧状態になります‥。
胸部・腹部・背部のアレやこれ‥。見ているだけでも辛くなりませんか‥。
この講座が「姿勢」について考えてみるきっかけにもなれば幸いです。
2023年のまちゼミ参加者の感想を一部ご紹介します。(テーマは今回とは違いますが)
『家でもやっていけそうで良かったです』(30~40代女性)
『初めて知る事がたくさんあって、背中を痛がっている主人に教えようと思いました!』(30~40代女性)
『とてもていねいに教えていただき、ありがたく思いました』(70代女性)
『気持ちさえあればどこでもできる自分の体のメンテナンスを教えてもらいました。Happy and ラッキーです!』(70代女性)
『身体の動きのポイントや自分の特徴などがよくわかってよかった。続けたいと思います』(70代女性)
そもそも「まちゼミ」って何!?
いただいた資料から抜粋します‥
“得する街のゼミナール”は、地域のお店の人が講師となって、プロならではの専門的な知識や情報を皆様にご提供させていただくという、ちょっとユニークなゼミナールとなっております。
下の図は、私(たなか)が理解しているまちゼミのイメージです。
私自身は参加者として9回、まちゼミを受講しています。たぶん、まちゼミでなければ入らなかったであろうお店ばかりです。語弊があるやもしれませんが‥「田中均整院」同様‥外見だけ見ると入りずらいような‥失礼!‥そんなお店ばかりでした。
しかしながら、今ではそのお店を、友人やウチのお客さまにまでおススメしているんです!そう、まちゼミは「出会いのきっかけ」になりました。初めて知る商品やサービスに、新鮮な驚きとワクワクを感じました。
開催側としても、意外な「出会い」がありました。『ウッディカフェよっちゃんち』でのコラボ企画の際、「田中コーチ!?」と呼んでくれる参加者が‥。もう40年近く経ちますが‥わたし、学生時代に地域のスイミングスクールでアルバイトをしていたのです。そのスイミングスクールの元会員さん、当時小学生~中学生が声を掛けてくれたのです!嬉しかったですねぇ~!!
また、一昨年の参加者の中には、少林寺拳法の道場の後輩のお母さまがいらっしゃいました。お互いに気づいたのは講座終了間際でした。こちらも30年以上前の知り合いでした。
開業して26年以上経ちますが、初めてお会いする方々を集めて、体操や歩き方を指導するって‥たぶん皆さんが想像する以上に緊張するんです。新鮮な体験です。毎年毎年、「反省点」が出てきます。その反省ゆえに、その後もいろいろ考え、アンテナを張り‥それがきっかけになって、普段の仕事でも役に立っています。
参加する側にも・開催する側にも、良き出会いや刺激があります。思い切って参加してみませんか!
ここまで読んでいただきありがとうございます!「まちゼミ」で実際にお会い出来ますように!!